もっと詳しく!フィリピン、マニラ(ニノイ・アキノ国際空港:NAIA)ターミナル2の様子

ニノイアキノ国際空港、第二旅客ターミナルはNAIA 2(ナイア・トゥ/ターミナル・トゥ)あるいは、フィリピンの独立から100周年である1999年にオープンしたため、センティ二アル・ターミナル(Centennial* Terminal)とも呼ばれています。フィリピンの国を代表するキャリア、フィリピン航空のための空港です。
*centennial(センティ二アル) 【名】100周年、100年祭 【形】100年の という意味

訪比する邦人の増加とセブパシフィックのLCC(格安航空会社)等を含めて便数の増加は比例しており、利用者数がまだまだ多いニノイアキノ国際空港ターミナル2です。

空港の様子、利用時に注意すべき点、今後一人の利用客として期待されることなどをまとめました。

フィリピン、マニラ空港、ターミナル2
フィリピン、マニラ空港、ターミナル2(通称、ナイア(NAIA)2)

NAIA2の就航路線

NAIA 2からの国際線、特に日本・フィリピン間の便に特化していうならば、 成田国際空港(千葉県)、東京国際空港(東京都)、関西国際空港(大阪府)、中部国際空港(愛知県)、福岡空港(福岡県)の5つの空港を結ぶ便が出ています。国内線は、フィリピン航空とその子会社であるPALエクスプレスが、ラワグ、セブ、バコロド、イロイロ、タグビララン、ボラカイ(カティクラン)、ダバオ、ジェネラルサントスの便が就航しています。

NAIA2の規模と構造

規模は、75,000平方メートルとNAIA 1より少々大きめ、利用者数は、1909万3354人(2016年)。*空港の建物は白く、構造はV字になっており、空港に向かってVの字の右手側(南棟)が国内線、左手側(北棟)が国際線のターミナルです。

南棟と北棟との間にフィリピンのファーストフード店ジョリビーがあります。現在12のジェットブリッジがあります。

NAIA2のジョリビー
NAIA2のジョリビー
店内に座席はなく、お店の前に高いテーブルが設置されています

出発階の様子

国際・国内線ともに、利用者(航空券を持っている旅行客)以外は中には入れません。

出発階はかなりコンパクトで、同じ階にチェックインカウンター・空港税の支払い場所・出国審査・X線検査、そしてそれらの反対側に飛行機の待合ロビーがあります。

チェックインカウンターはかなりの割合で込み合っています。ただ、空港自体が狭いため、カウンターを探し回る必要はありません。

以前は空港税とチケット代金は別であったため、入国審査官のいるエリアに入る前に空港税を支払い、それをセキュリティ・ガードに航空券、パスポートと共に提示しなければなりませんでしたが、現在は空港税は飛行機代に含まれる傾向にあります。出国審査の場所も狭めで、通過できる人数が限られていますが、入国時の混雑に比べると楽です。

出国審査後に手荷物の検査があります。

出国管理のブースを過ぎると、X線検査が待っています。人が列を作れぬほど狭い空間に配置されています。検査は少々ひと時代前の装置。

チェックイン後の待合ロビーと売店
売店の種類は飲食系がほとんどですが、その他雑誌書籍を扱うお店、お土産やもあります。著者が時々利用するのはフィリピンのスィーツが販売されているGoldilcksの売店。帰国まで忙しすぎて土産が購入できなかった場合に利用することも。

NAIA 2の待合ロビーは、ただ本当に「待つ」ためにあるため、何らエンターテイメントな様子はありません。テレビが設置されていますが、大体はバスケットボールの試合の中継が流れています。

作業台が待合ロビーの何箇所かに設置されており、そこで携帯電話等への充電が可能ですが、数が少ないです。

関連ブログ「フィリピンのお土産何にしよう-定番+喜ばれるお土産

NAIAターミナル2内の典型的な売店
ターミナル2内の典型的な売店
サンドイッチやバーガー、カップラーメンなどが販売されている
食べ物のオプション
待合ロビーにはいくつもの売店が並んでいます。売店の数の割にはレパートリーは少なめ。食べ物のオプションは、売店などでサンドイッチ、バーガー、カップラーメン、お弁当(フライドチキンとご飯などの組み合わせ)、麺類を購入し、設置してあるスタンドタイプのテーブルで立ち食いする、あるいはカフェがありパスタなどが注文し、専用テーブルで食べるなどです。2016年5月利用時、ミスタードーナッツの店舗を確認しています。
ニノイアキノ国際空港ターミナル2、チェックイン後の食事のオプションその1
NAIA2待合ロビーのカフェ
唯一、長蛇の列ができていたNAIA2待合ロビーのカフェ。
その中での一番人気は、カフェ。ドリップしたコーヒーが飲めるために、購入するフィリピン人、外国人の利用客は共に多かったです。著者も試してみましたが、まずまずの味でした。

あまりおススメしないのが、売店のサンドイッチやバーガー。今はどうかわかりませんが、パンがぱさぱさしており、のどが渇きます(汗)。

そのため、チェックイン前の出発階にあるフィリピンのファーストフード店ジョリビーがあるので、そこで食事をしておくのがよいかと思います。

到着階の様子

到着後は階段を下り、入国審査、バゲージクレームで荷物を引き取ります。入国審査とバゲージクレームは建物の一階部分です。

入国審査の時には、「フィリピン人」「OFW」「外国」のパスポートと分かれていますので、「外国人」の列に並び、番がまわってきたら機内で記入したArrival Cardを提出し、入国審査官の質問に答えます。質問は大体、何日間、どういう目的でどこに滞在するのか等々、すぐに答えられるようにしておくのがよいでしょう。

関連ブログ「フィリピン、NAIA ターミナル1-入国までの流れ

入国審査の場所は入国審査のブースの数が少ないため、込み合っています。またその後の荷物を引き取るバゲージクレームも場所が狭く、利用者が多いため大変込み合っています。また、荷物を引き取ってから、建物のそとに出ると大体はお迎えの家族などで待合ロビーがごった返しています。

空港からの移動
タクシーはメータータクシー、空港タクシーがあります。しかし、タクシーを利用したくない場合は、公共バスあるいは無料シャトルバスを利用してターミナル3へ移動して、空港バスというオプションも。

メータータクシーはあまりおススメできませんが、空港タクシーが高いと感じているあるいは何度もフィリピンに来ており、タクシーに慣れているなど場合は、出発階までエレベーターであがり、そこでタクシーを拾うのがよいでしょう。

とにかくニノイアキノ国際空港とその周辺地域のメータータクシーでのトラブルは多くききますので、要注意を。

利用時の注意点

空港へ向かうタクシー乗車時
タクシーを利用して、NAIAターミナル2に向かう場合は、タクシーのドライバーさんにしっかり、国際線か国内線か告げること。それをしないと運転手の都合で下されてしまい、重たい荷物を持って国内線・あるいは国際線までそこそこの距離を歩かないといけません。

空港からのタクシーに乗車時
メーターのタクシーを捕まえるのが心配なので、空港タクシーに!という場合も安心はできません。IDを下げて、さも信頼できる業者のようなそぶりで近づく自称”空港タクシー”もあります。空港タクシーには専用のカウンターがあるので、カウンターまで行き、表示されている料金表を見て、確認して申し込みましょう。

マニラ首都圏内の移動でも平気で2,000ペソ、3,000ペソと要求してきた場合は偽のぼったくりタクシーです。無視してかまいません。しつこくしてきてもきっぱり断りましょう。

関連ブログ「フィリピンの滞在を楽しむには(2) :マニラでタクシーを上手に使う

時間に余裕を見て空港へ移動
狭い空港のゆえにチェックイン、出国審査、X線検査にかかるトータルの時間はメガ・空港に比べて短いのですが、ピーク時に入ってしまうと、待ち時間が思いのほか長くなってしまうことも。なので、侮らず時間に余裕をもって出発時には空港に到着していましょう。

お見送りの人は、建物の中には入れません。なので、お別れは空港建物入り口のセキュリティガードの人が立っている場所で。

ココなんとかして!NAIA2

トイレの数が少なすぎ
特に女子トイレの個数が、乗客数に比べて少ないためかいつも列があります。時に長蛇の列ということも。なので、特に女性の場合はトイレが空いているうちに行っておくことをお勧めします。
ニノイアキノ国際空港ターミナル2のお手洗い 列
長蛇の列のNAIA 2の女子トイレ。出発前になるとにわかに込み始め、最終的には
この写真のようなことになります。早めに済ませておきましょう。
男子側は空いています。

Wifiが弱すぎ
これはニノイアキノ国際空港ターミナル1,2,3すべてに言えますが、Wifiに中々つながらない、あるいは全くつながらないということもあります。そういう時の対処法として、ターミナル3等ではWifiのつながるカフェやレストランを利用してしのいでいましたが、それがターミナル2にはありません。そのため著者はどうしても空港でwifiをつなげたい場合は、ポケットwifiを利用しています。

NAIA 2 の歴史と今後のプラン?

1991年、フランス政府はNAIA第2ターミナルの詳細な建築設計をカバーするためフィリピン政府に3,000万フランの融資をしました。1992年、設計を完了、1994年、日本政府はフィリピン政府に対し、建設費の75%、監督費用の100%を融資するために、181億2,000万円のローンをフィリピン政府に貸与しました。1995年12月11日に建設は始まり、1998年12月28日に正式にフィリピン政府に引き渡され、1999年に空港は完全に稼動しはじめました。

2014年8月に第2ターミナルの拡張計画を正式に発表しました。この計画では、ターミナル1と2を相互接続する構造も検討しています。また、この計画にはターミナルの横にある未使用のフィリピン村の複合施設の解体も含まれています。

まとめ

読んでいただいてわかる通り、もしターミナル2で長時間待たないといけない場合は、その規模の小ささ、エンターテイメント的・リラクゼーション的要素の無さ、レストランのオプションの少なさから退屈してしまうでしょう。

また、タクシー業者がとくにこのターミナルでは悪質であることになんとも言えない気持ちがあります。しかし、ここはナショナルフラッグキャリアのハブ空港。いろんな点が改善され、便利で安全で利用しやすい空港となることを願ってやみません。その端緒としてまずターミナル1と2が接続されることを心から期待しています。

関連ブログ

フィリピン、マニラ(ニノイ・アキノ国際空港:NAIA) ターミナル1-入国までの流れ
フィリピン、ニノイアキノ国際空港ターミナル1(NAIA 1)からの移動
フィリピン: ケソン市からニノイ・アキノ国際空港ターミナル3(NAIA3)までの道 - タクシーを使わずに空港へ行く(1)

参照ウェブサイト

http://125.60.203.88/miaa/images/stories/Downloads/20170801_TotalStats_2013-2017.pdf
ジョリビーははずせない!https://globalleaner.blogspot.nl/2013/09/blog-post_27.html

*内訳は次の通り、国際線を利用して到着した人の数:934万7487人、出発した人の数:959万0881人、国内線到着:7万7451 人 出発:7万7535人。成田空港の年間の利用者が3905万3652人(2016年)なので少々少なめに思われるかもしれませんが、これはターミナル2だけの数です。


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